ある秋のこと。

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どもどもしみです。真顔ですんません。

これを書いているのは9/10の23:40。つまりあとすこしで27歳になるわけです。

そんなこんなで久々に筆をとってみようと思い立った次第でございます。なんちゅう駆け込み執筆。気分屋なんだから。

キリンのように首を長くしてぼくの記事を待っていた読者の方々も、そうでない皆さんも、まあまあ座って座って。

キミがこのページを開いている時点でぼくの勝ち。しみの1年間を知るハメになるよ。

5分ください。

26歳のこと

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当たり前の話ですが、去年の9月にぼくは26歳になりました。

26歳ともなれば、ある程度経済力もあり、動きまわるスタミナもあって、友人も各分野で活躍しはじめていて、なにかを「やろう」と思い立てばできちゃうようなお年頃。

そのときのぼくはカフェバーを東京で経営しながらブログを書いていました。当時バーはオープンして5ヶ月くらい。運営方法をコロコロ変えて模索していたため、めちゃくそ赤字でした。

だいたい週に3〜4日カウンターに立って、あとはブログを書いて生計を立てていました。

普通に生活しながら好きなものも食べられて旅もできて、充分すぎるほどに幸せな暮らしができていました。

ちょうどこの時期にぺーたーずの運営メンバーも募集して、家族みたいな仲間も増えて、まいにち好きなヤツらと遊んでた。

でも、ひとつ問題がありました。

退屈だった

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ぼくはルーティン化された日々が苦手です。それはもう幼少期のピーマンよりも苦手です。

なぜ苦手なのかというと、先が想像できてしまうから。

この生活を続けているときっとこうなっていくだろうな。そのときの自分はこんな感じだろうな。

そうイメージ出来てしまって、しかもそのイメージがいまと大して変わらないモノだったとき、ぼくは目の前のことをがんばる意味がわからなくなる。

もうね、ホントに無理になる。どうしたって身体が動かない。ぶーぶー言いながら「ツマンナーイ」と呟く様は先生にかまってほしいJKのソレであった。

想像もできない未来がいい。どうなっていくんだろう?ってゾクゾクするような未来がいい。いまの自分じゃあ絶対にいけないようなところに行きたい。

平凡な日常はだいすきだけど、それは暮らしの話。ふだんの活動や遊びは、どこか想像の外側に飛ばしていたいのだ。

思いついたらやってみた

退屈したぼくは、とにかく思いついたものを何でもやってみた。

まず、音楽チームをつくった。

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芸人でラッパーのごんちゃんがMC、踊りたがりのパフォーマーと、歌いたがりのケンシオリーヌ、そしてポンコツDJのぼくである。

ブログは編集できるけど、ライブは編集できない。だからこそ感動が生まれやすい。単純にライブというものに興味があった。

ハッピーな空間をつくって、みんなで踊って、ぼくは後ろで好きな音楽を流しながらハイネケンを飲む。最高だった。

 

絵本もつくった。

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急にあたまのなかに絵本の物語が降ってきたので、作ることにした。そう思ったら即行動。3ヶ月の準備期間を経て、クラウドファンディングに挑戦。

結果112万円もの資金を支援していただき、絵本をつくることができた。

「ゆかいなヤツら」というこの絵本は大人に向けて書いていて、90ページの超大作である。

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オトナが遊んでもいい。青春してもいい。なにかに夢中になってもいい。

そんなことを伝えています。絵本をイチからつくるという経験は、何にも代えがたいものになった。

 

朝のエッセイ集もつくった。

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パンとコーヒーというエッセイ集で、16人のライターで書いてます。なぜかマガジンのフォロワーが毎日10人くらい増えていってます。

ゆるい更新だけど、こうゆう世界観のメディアをオンライン上に作りたかった。ずっと。

ぼくが会社員時代、朝にほっとする文章を読んで通勤してたときのことを思い出すんだよね。あの頃はソレに何度も気持ちを救われた。

 

あと友人とYouTubeもはじめた。

撮影して動画編集する日々は楽しいもんで、半年くらいかけて日本全国18都市を旅してきました。

仕事もした

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上記のように、半分遊びに近いような活動をしようとすると、どうしてもお金が必要になる。

活動がまだ収入にならない期間の生活資金、新しくなにかを始めるときの初期費用、などなど。

お金があるとやっぱりドカンとスタートが切れるし、継続もできる。遊びやエンタメをとことんやりたかったぼくにはそのためのお金が必要だった。

だから稼ぐこともした。

自分じゃなくてもできる作業的なことは外注して、自分にしかできないことに注力することの大切さを学んだ。

表現者は、お金をちゃんと稼ぐことから目を背けちゃいけない。

27歳のこと

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そんなこんなで好き放題やってきました。カルピスの原液のように濃かった一年間でした。

27歳になったぼくの次のフェーズはたぶん「遊びで生きられるようになること」ですな。

音楽チームも、絵本も、エッセイ集も、YouTubeも、正直収入にはなっていません。

それはそれでいいと思うのですが、エンタメや表現活動で生きられるようになるのがぼくの次の課題なのかなと。

それってのはたぶん、ソレらが人の役に立つようにしなきゃいけないことなんだろうな。ブログの収入もいつなくなるかわからんしね。

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最近は音楽制作に興味があって、さっそく機材を買って遊ぼうと思っております。まるで新しいオモチャを手に入れた子どものように夜な夜な遊んでは相方に怒られるのだと思います。

飲食店のほうは店長ごんちゃんが週5日カウンターに立ってくれてるので大助かり。本当にありがとう。

小説も読み漁りたいし、映画ももっと観たい。

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ぼくの最終的な目標はファンタジーと現実の境界線を曖昧にすること。

文章・映像・ウェブ・音楽・空間・物語の力をつかって、日常のなかに非日常の世界を作ることです。

そんなこんなで27歳のぼくもよろしくお願いします。 

最後に

長くなりましたが、最後に、いつも支えてくれている親に感謝の言葉を。こんな機会じゃないとね。

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母さん、いつも元気をくれてありがとう。何かに迷ったとき、稼げるかどうかじゃなく、損得じゃなく、「楽しいほうにいこう!」と思って進めるのは、いつもワクワクすることに夢中になってる母さんのおかげです。たくさん愛してくれてありがとう。何があっても肯定してくれたから、ぼくは自分が大好きな大人になりました。

父さん、見守ってくれてありがとう。ピンチのときに助けてくれたのはいつも父さんだったね。心配性なところも、いじられキャラのところも、友だちに愛されているところも、似てるなあと思う。おれにサッカーを教えてくれてありがとう。一生つるめるサッカー友だちと、生涯ずっと楽しめる大好きな趣味をくれてありがとう。

 

歳を重ねるごとに自分にとって大切なこと何かが分かってきて、シンプルになってきてる。

友だちは数じゃない。ほんとうに信頼できて好きな友だちが数人いれば人生は幸せだし、家族が元気に生きていて、だいすきな恋人が隣で笑っていて、明日もたのしみだなって思いながら眠れることがどれほど幸せなことか。

そんなことを感じた、ある秋のこと。

 

しみ
クリエイター
ふらふら旅暮らし。
映像と文章で生きています。
居心地のいい時間に浸るのが好き。
目の前のひとりを大切に。