きみが存在していたことを。

「 いくら稼いだとかじゃなくて、きみが存在したことを覚えていてもらえる人になれ。 

そんな言葉をどこかで聞いて、胸に深く刺さったのを覚えている。

お金の価値

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たとえば僕があした死んでしまうとして、そのときにお金をいくら持っていたところで、それはただの紙切れでしかないわけで、死を目の前にしてそれは意味をなさなかったりするわけです。

死後、現物として「お金」というものは残るけれど、消費してしまえばおわり。そんなのは悲しいと思うんだ。

それよりも、誰かの胸のなかに残って、心のなかで生き続けて、ぼくがいたことを覚えていてもらえて、誰かの生きる力になったりなんかしたらとっても嬉しいし、寂しい夜に寄り添えることができたならいいなって思うわけ。

他者からの評価

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これは死というものを絡めなくても同じでさ、

よく「稼いでいる」自慢やそんなブランディングを見ることが多いけど、それで引き寄せられるひとはお金に興味がある人であって「あなた個人」の魅力に引き寄せられているかといったら、微妙なところなんだよね。

もちろんそうゆう人を引き寄せたほうがマネタイズもしやすいしノウハウも売りやすいから狙いはそこなんだろうけど、ぼくはそんなつまらないことはしたくないなあと思う。

なかにはSNSのいいねの数やヘンな自尊心にとらわれて、そこに自分の「存在価値」を置いてしまっている人もいるし、そうゆう外的なものに一喜一憂している人もいる。他者からの評価をもらうことで自分の承認欲求を満たしたり、さみしさを埋めてる人もいるし、そのために動いているような人もいたりする。

でもそうじゃなくてね、現実世界の、もっと身近なところに「その人」はあるとおもうんだよ。SNSのなかじゃなくて。実生活で会っている人との関わりや、ふだん支えてくれている人、両親や友達、いつも会うシゴト仲間とかさ、そうゆうところに本質はあるとおもっていて、そんな人たちの記憶に残っていけることのほうがうれしいなって最近は感じたりするんだ。

稼ぐこと、他者から認められることに価値を置きすぎて、「自分」を生きられなくなったり、一番大切なつながりを見失ったり、そうなってしまったら本末転倒なわけで。

僕が僕であること

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僕は僕という人間を、生き方を、存在を好きになってほしいし、覚えていてほしい。そんな人たちに囲まれて生きていきたいし、そんな人たちを大切にしていきたい。

稼ぐことは誰にだってできる。それに、目に見えるもの、数値化できるものは「結果」がもろに見えるために人の上に立ちやすい。目立ちやすいし、それで人を集めることもできる。SNSのいいねを増やす方法なんていくらでもある。

でもね、そんなレースはつまらないと思うんだよ。みんなそれぞれ魅力があって、素晴らしいところがあって、「あなた」という人間をちゃんと生きてる。みんな一人一人ちがうものなのに、同じ土俵に立って戦うこと自体がそもそも視点が狭いんだよね。

あなたは、あなたの存在は、もっとたくさんの人を救ってる。たくさんの人の胸に残ってる。あなたがあなたであること、僕が僕であることで、プライスレスな魅力になっていく。「存在」が価値になっていく。大切なものは目に見えないんだよ。

僕は僕の人生というものをめいっぱい楽しんで、自分らしく生きる。どこまでも僕が僕であることで、そんな生き方を見て共感してくれるひとがまわりに集まったら楽しいし、だれかの胸に残ったらうれしいなあと思うし、覚えてもらうなら、そこ(存在)がいい。

きみが存在していたことを。

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「 いくら稼いだとかじゃなくて、きみが存在したことを覚えていてもらえる人になれ。」

この言葉の出どころをあとから知ったんだけど、これはAviciiというアーティストが「The Nights」という曲の冒頭で語るコトバなんだとか。

しっかり訳すと、こうなるらしい。


僕が16歳のときお父さんが言ったんだ。

「 お前の人生の中で何だってできるよ。ただし、それを掴むなら本気で掴みにいきなさい。」

だから僕は決めたんだ。僕が死ぬときに、僕の人生で僕が何をしてきたか覚えてもらえる人になろうって。いくら稼いだとかじゃなくてね。
 

大切な人の、大切な記憶として残って、離れていても、たまにしか会えなくても、たとえば背中を押されたり、温かさを感じたり、自分に素直になれたりね。そんな人はまわりにたくさんいるし、ぼくもそんな存在であれたらいいなあと思うわけです。

しみ
クリエイター
ふらふら旅暮らし。
映像と文章で生きています。
居心地のいい時間に浸るのが好き。
目の前のひとりを大切に。