宮古島へ一人旅(3日目)

宮古島一人旅も3日目である。

楽しいとあっという間だ。

2日目を見逃した人はこちら。↓

この日は朝9時くらいに起きた。

昨夜ゲストハウスのみんなで

伊良部島にいこう!と約束していたのだ。

伊良部島

景色が綺麗だとウワサの伊良部島にいく。

当時はまだ大橋がなかったため、

宮古島からフェリーである。船着き場へ向かった。

(2015年1月に大橋が開通した)

フェリー

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船着き場にてフェリーを待つ。わくわく。

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昨夜仲良くなった名古屋夫婦の二人も一緒だ。

(2日目参照)

7人で乗船する。

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興奮のあまり指が写り込んでしまった。
フェリーの速さと勢いがすげえ。

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初フェリーのぼくはひたすら感動していて
「すっげーーー!」ってルフィみたいになっていた。気分は船長である。

名古屋の旦那さんと一緒に船を探検したりして

ふざけていたらみんなに笑われた。

到着

伊良部島についた。

絶景を見にいく前に売店に寄る。

腹がへっては絶景は見れぬ。

サーターアンダギーとコーヒー牛乳を購入。

しかしその場では食べない。

やりたいことがあったからだ。

クルマを停め、

ここから行くよ」 と言われる。

いやいや、ここ山やん!

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…え、ホントにここからいくの?(笑)
と言いながらジャングルを抜けていく。

映画スタンドバイミーでこうゆうシーンを

観たことがある。

そしてジャングルを抜けると崖があった。

崖の淵からの景色。まさに「絶景」であった。

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息を呑んだ。

こんなに鮮やかな青は初めて見た。

もはや「青」なのかもわからない。

この旅は初めてだらけだ。

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みんな身を乗り出して海をのぞき込む。

ウミガメが海面にぷく~って浮いてきて

また沈んでくのが見れたのだ。可愛い。

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さすがにダチョウ倶楽部の

押すなよ押すなよ、はやらなかった。

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よく宣材写真で観るような絶景なんて

「ウソやん。加工やん。」と心の奥では思っていた。

しかしその考えを改めた。絶景はちゃんとあった。

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集合写真を撮る。
みんなの興奮は写真で伝わるだろう。

ここでぼくはニヤニヤしながら先ほど売店で買った

サーターアンダギーとコーヒー牛乳を出した。

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これがやりたかったのだ。

絶景を見ながらコーヒー牛乳を飲む。

風呂上がりのソレと似ている。

もちろん買ってから時間が経っていたので

ぬるくなっていたが、最高の気分だった。

Y姉さんに

「あんたほんとにアホだね~」
と笑われる。

でもこう言われるのって

なんか嬉しいし、くすぐったい。

高台へ

伊良部島にある高台に着いた。

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この階段を登ると高台からの景色が広がる。

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写真は撮り忘れたのだが、

ひらけていてこちらも素晴らしい景色だった。

この鳥は「ふなうさぎバナタ」と言うらしい。

非常に言いにくい。

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それにしてもかっこいい。言いにくいけど。

レンタカーの運転手はもちろん僕だ。(1日目参照)

BGMはずっとケツメイシである

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飛行場

伊良部島には飛行場があって、

ここで飛行機のタッチアンドゴーの

練習を見ることができる。

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飛行機が着陸するときの目印なのか、

T字の橋みたいなものがあった。

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飛行機きたあああああ

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ああああああ

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うおおおおお近えええええ!!とにかく飛行機が近かった。デカかった。

あれを動かすパイロットはすごい。 

ごはん

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お食事処でごはんを食べる 

天丼がうまかった。

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しかしぼくは食事に集中できないでいた。

天丼は最高においしかったが、

正直味はあまり覚えていない。

なぜだろう?その答えはひとつだった。

店員が可愛すぎたのである。

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帰り際に写真を撮っていただいた。

肌が白と黒でオセロみたいになった。


「写真撮ってもらえませんか?」

「いいですよー!カメラどれですか?」

「いや、ぼくらではなく、お姉さんと撮りたいのですが、、」

「え、あ、はい(笑)」

今おもえば 変態である。

一人旅よろしく、宮古島効果で

なんでもできるスター状態であった。

 そんな馬鹿なことをして満足した僕らは

フェリーで伊良部島から帰宅した。 

来間島のマンゴーパフェ

 来間島にマンゴーパフェの美味しいお店がある

と聞きつけた。しかし閉店時間(たしか18時)まで

あとわずかだった。

お店に電話をしたら、

待っていてくれるというので急いで向かった。

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こちらがそのマンゴーパフェである。

マンゴーがみずみずしくて溺れそうになった。

ほっぺたが落ちた。

宮古島は実はマンゴーも有名なのだ。

帰りの来間大橋でたまたま夕日も見れた。

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居酒屋ぶんみゃあ

その頃みんなは先に飲んでいた。

ぶんみゃあという居酒屋である。

店内には民謡が流れている。というより歌っている。

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ゲストハウスメンバーで楽しく飲んだ。

フーチャンプルーという「お麩(おふ)」の

チャンプルーがめちゃめちゃ美味かった。

名古屋の旦那さんが前の舞台にいって

踊って目立っていた。いつまで経っても

ふざけられる、あんな大人になりたい。

それを見ていた奥さんが

「あの人はまた馬鹿なことして、、」

と言っているときの目が

すごく優しかったのを覚えている。

ぼくも将来こんな夫婦になりたい。と思った。

夜の新城海岸

 昼間にシュノーケリングをした新城海岸に

忘れものをした。たしかそんなに大事なものでは

なかったが、酔い覚ましに取りにいった。

というのは理由付けで、

ただ夜の海にいきたくなった。

Y姉さんと大阪娘Sちゃんが付いてきてくれた。

満点の星空が広がる。

昨日の星空よりもすごかった。

夜の新城海岸は穴場星空スポットだ

しばらく座ってボーッとしていた。

「面白い顔で振り向く選手権」で

Sちゃんが両手を使うという反則をしたのだが

超面白かったので許した。

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女の捨て具合にゲラゲラ笑った。

最後の夜

いよいよ明日の朝東京に帰る。

そう、宮古島で過ごす最後の夜だった。 

この日もいつものBARで飲みながら

アホな話に花を咲かせる。

エロいお姉さんのここだけの話を聞いて

旦那さんとテンションが上がってたのは内緒だ。

一番盛り上がったのは、

その旦那さんはバスケをやっていて

膝にテーピングを巻くらしいのだけど

毎回剥がすときに痛いからと、

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これである。

ももの半分から下の毛を剃ってある。

おもしろすぎて超笑った。

と同時に「もう明日帰るんだなあ」と

思い出してしんみりした。

番外編

 この日が最後の夜ということで

「ぶっちゃけ」な話になった。

ぶっちゃけしみん、Sちゃんとどうなん?

いい感じだったやん。」

そう。ぼくは1日目に出会った大阪娘のSちゃんと

ずっと一緒に行動する中でとても仲良くなっていた。同い年だったのもある。

「どうって、可愛いなあとは思いますけど…」

「もう明日帰るんやろ?どうするん?」

3日間しか一緒にいなかったが、

絶景をみて一緒に感動したり、馬鹿なことして笑ったり、真剣な話をしたり、そんな喜怒哀楽を共に過ごすことでどこまでも天真爛漫なその子に惹かれていった。

むずかしい言葉を使わずに言うなら、好きだった。

「しみんならイケると思うで。」

誰かが言った。

たしかにSちゃんも「しみんみたいな彼氏がいたらいいな〜」と言ってくれたりしていた。あれが冗談だとしたら、とんだペテン師だ。バケモノである。そんな計算は抜きにしても僕はすごく悩んでいた。

宮古LOVE

宮古LOVEというものがあるらしい。

宮古島で出会い、付き合うことになったカップルは

高確率で結婚するというものだ。

そしてその報告をしにまた宮古にくるらしい。

恋の確変である。

それを聞いたぼくは完全にその気になっていた。

今夜気持ちを伝えようという流れで話が進んでいる。

しかし葛藤があった。

初めての一人旅であるこの旅は「いい思い出」で

終わらせたかった。

もし付き合ったとしても、大阪と東京だ。

続くわけがない。

今までの自分

そこにいたのは今までの僕だった。
僕はいつだって大事な場面で弱気になる。

ふらっとフットワーク軽く

なんでも挑戦してみるくせに、ちょっと大きめな

責任やプレッシャーがかかるとビビる。

そんな自分をずっと変えたかった。

しかしその時そこにいたのはそんな自分だった。

「どうすればいいんだろう…?」と漏らした。

そのときペイさんが言ってくれた言葉を

今でも覚えている。

「最終的にはしみんが決めることやけどな、大事なのは自分がどうゆう生き方がしたいかやから。」

突き刺さった。僕のしたい生き方。。

僕はこうゆうどうしようもなく伝えたい想いがあったときに、それをまっすぐぶつけられるような生き方がしたかった。そんなロックな生き方に憧れを抱いていた。でも今までのぼくは違った。

ぼくの中で答えが決まった。

ペイさんとは、ゲストハウスのヘルパーさん

(住み込みバイト)で元々はviviのスタイリスト

などをしていた凄腕美容師さんである。

肩書きを全部捨てて今は宮古島に住んでいる。

そうゆう生き方がしたかったんだとおもう。

告白

そこからは盛り上がった。

どうやって告白をしよう?とみんなで話した。

時刻は深夜1時。Sちゃんはもう寝ている。

ドミトリー(ベッドスペースが部屋になっている)

なので、カーテンをシャッてあけて連れ出そうという

案が出た。うん、それで決まりだ。

しかし女子部屋は男子禁制だったため

結局Y姉さんに起こしてきてもらった。

いきなり作戦失敗である。

「しみん、これ使えよ」

旦那さんがレンタカーのキーを貸してくれた。

ねむそうに目をこすり

状況をつかめてないSちゃんを乗せて

夜の海へと車を走らせる。

BGMはくるりのハイウェイだ。

海に着く。

「しみんどうしたん?」

関西弁が可愛い。

素直に気持ちをぶつけた。

今までのぼくにはできなかったことだ。

結論からいうと、ぼくは満天の星空の下フラれた。

宮古LOVEには失敗した。

でもなぜだか後悔はなかった。

「なんでしみんウチに告ったん?(笑)」

Sちゃんがここぞとばかりにいじってくる。

そうやって笑いに変えてくれるのは

彼女なりの優しさだった。

帰ると、みんな起きて待っていてくれた。

「ペイさん、ダメでした。」

「ええんや。カッコよかったで。」

自分の殻を破れた夜だった。
 

4日目(最終日)に続く↓

2日目を見逃した人はこちら↓ 

 

しみ
クリエイター
ふらふら旅暮らし。
映像と文章で生きています。
居心地のいい時間に浸るのが好き。
目の前のひとりを大切に。